Arancione Fenice’s diary

趣味、いろいろ。日常、いろいろ。

MOON 240i レビュー その3-音質インプレ(購入時ショップ試聴2回目)

あ、試聴用のCDを忘れてしまったわ。

忙しい中、時間をやりくりしてショップへ出かけたにも関わらず、いつもの試聴用のCDを持っていくのをつい忘れてしまった。行きの電車内で気付いたけど取りに戻ったら時間切れになってしまう。次の予定に間に合わない。仕方がないのでショップへメールして、試聴用にピアノ協奏曲のCDを用意してもらうようお願いした。

スピーカーは前回と同じPMC Twenty24。現行モデルはTwenty5iシリーズ(日本には輸入されてない)になっていてその前はTwenty5シリーズなのでTwenty24はニ世代前のモデルということになる。ツイーターとウーファーの二つのユニットからなるフロアスタンディングモデル。私が所有していてアンプを購入したら合わせようとしているのはPMC Twenty5.23なので丁度ショップに在庫があったTwenty24を接続してもらう。

まず240iから。

印象は前回と変わらず。スムーズで美しい音。混濁しないし、情報量が多い。やっぱり良い。スペックは出力50W(8オーム)という控えめなのだが、ピアノコンチェルトを聴く限りは不足を感じない。ピアノのアタック音はD級アンプでの聴こえ方とは違っていて、いきなり音が立ち上がるのではなく、ほんの少し溜めがあってから勢い良くスカッと立ち上がる。これはこれで気持ちが良い。ピアノの音が美しく聴こえる。付帯音は感じないし、余計な響きも感じない。

続いて340iへ。

240iと似ている。わずかに。ほんのわずかに音の抑揚が、彫りが、表情が豊かになっているような気がした。電源部が強力になり、出力が倍くらいになっているのが効いているのかもしれない。増幅素子もMOONバイポーラトランジスタというオリジナルの素子が使用されていて5WまではA級動作なのだとか。240iでは製品情報にそんなことは明記されていないので、汎用品を使っているのだろう。240i以外のプリメインではMOONバイポーラトランジスタが使われていて、本来のMOONの音のテイストはこちらの系統なのかもしれない。低音の量感が増えているのはわかった。低音の量感は240iとの一番の違いかもしれない。合わせるスピーカーが低音の強烈なPMCのフロア型だし、総合的には240iの方がうちの環境には合いそうだ。カタログスペックではS/Nは340iの方が良いが、クロストーク(左右の音の分離)は240iの方が優れている。その分、空間表現は240iが上回るかというとそこは分からなかった。

次にE-380。

高域がキラキラしてほんの少し荒い事も含めて、今まで試聴してきたE-380の音であることは変わらない。比較するとMOONのアンプの方が素直だ。録音の悪さとか、その時代の音をそのまま聴かせる感じなのに対してE-380は華やかな衣を纏った感じ。中学生の子持ちの女性が振袖を着ているようなチグハグさを感じてしまった。前にデノンPMA-A110, マランツPM-12とアキュフェーズのE-280 / E-380を比較試聴したことがあるのだが、高域が一番派手なのはアキュフェーズだと思った。フラットなのはマランツでデノンは高域控えめ。

何度も取っ替え引っ替えして比較試聴できればもっと240iと340iの違いが聴き取ることができただろうが、この価格差をひっくり返すほど印象が変わるとも思えず。240i購入に決定。

絶賛エージング中。

f:id:arancionefenice:20211101012043j:plain

こんな箱に入って届きました