Arancione Fenice’s diary

趣味、いろいろ。日常、いろいろ。

Nuprime STA-9 レビュー

AI-503より丸いかな?

STA-9もAI-503もD級アンプ。Nuprime自身がSTA-9には真空管の響きを真似た味付けをしていると公言していて、実際に聴いてみると音に余韻が僅かに残る感じはある。

ライバルはTEAC AP-505か。価格帯は近いものがある。あっちはクラシカルなメーター付きで電源スイッチは前面にある。メーターにはオレンジ色のランプが点灯するが正直言ってAI-503のような白基調で見る角度や部屋の光線状況によって緑にもクリーム色にも見えるランプの方がモダンで良かったのに。kakaku.comのレビューではAI-503のメーターランプの色は酷評されてましたね。正直、オレンジランプの方がレトロでおしゃれでございますってのが出過ぎててダサいと思うのよね。

STA-9の特徴としてはモノラルで使った時にも4Ωのスピーカーに対応しているところ。AP-505の場合はモノラルで使うときはスピーカーのインピーダンスは8Ω以上となっている。

バッファアンプはA級となっていてそれなりに発熱もある。触っていられる程度だが。

音質についてはAI-503と比較するとスピード感が僅かに劣るが音の抑揚がSTA-9の方が出る感じですね。AI-503の方が直線的な音の出方です。とはいえ一般的なトランジスタアンプと比べると十分音の立ち上がりは早い。高域にはD級っぽい響きはやっぱりある。D級が好きでない人はこれも好きになれないだろう。無信号時にノイズが出るそうだが私は感じなかったです。これでPMCを鳴らすとご機嫌なサウンドを聴かせてくれます。ただし、ソナスのSonetto1との相性は今ひとつ。スピード感が出ないし、美しいソナスの響きが出てこない。AI-503とSonetto1の組み合わせも同じような印象。あくまで私の個人的な印象ですけど。

用途としてはヘッドホンアンプユーザーがスピーカーで聴くときに使う形になるのかな。私はヤマハWXC-50に繋いでますが、これだと最大音量にしても爆音になりません。そういう意味では組み合わせに相性がありますね。

電源スイッチが背面にあるのは使いにくい。北米の人は省エネなんて発想ないのかオーディオ機器類の電源は入れっぱなしで使うのが普通みたいな記事を読んだことがあるのでその影響なのかもしれないが。

f:id:arancionefenice:20211211063411j:plain

表面が縮緬状に加工されていて質感良好