Arancione Fenice’s diary

趣味、いろいろ。日常、いろいろ。

MOON 240i レビュー その4-音質インプレ(PMC2523でちょっと大きめの音を)

すごいすごい。

妻は仕事へ行き、子供たちが遊びに出かけた週末。時間は90分くらい。家族がいる時には出せない音量でじっくり聴いてみた。音量的にはオーディオショップなんかでは普通に出す程度の音量なのだが家族がいる時間帯では難しい。閉鎖されたオーディオルームではないし、リビングスペースの一角で聴かねばならないので。

今はリビング脇の畳スペースにPMC Twenty5.23とMOON 240iを設置している。MacBookからUSB接続でプレーヤーアプリはAppleMusic。MacBookは当然ながら無線でwifiルータに接続しているが音切れが起きるのは極めて稀なことで切れないと思って差し支えない。Audio Midi設定では2ch 32bitに自動的に固定されて変更不可。フォーマットは手動で192kHzを選択。これは確かAppleMusic推奨設定だったかと。Mora Qualitusのアプリだとビット数、周波数は曲のデータに合わせて都度自動的に変わっていくがAppleMusicアプリだとどちらも固定されたままである。44.1kHzだろうが96kHzだろうが、DACには192kHz/32bitでデータが送られる。DACの手前で音が加工される感じは好きではないが仕方がない。

うんうん。

音が混濁しない。小音量リスニングでは埋もれてた音が分離してどんどん出てくる。コーラスの部分なんか小音量だと複数の声とわかる程度だったのが人数をカウントできそうな感じで情報量が増えてくるのが面白い。

大きめの音でも不快にならない。小音量よりもスピード感が良くなってきて躍動する感じ。ただ音が塊になって飛び出してくる感じではないかな。音のフォーカスはピッタンコな感じで凄い。リスニングポジションを変えてもこのピッタンコ感が変わらないのも驚き。これはPMCの性能なのかもしれないが。低音もPMCのフロア型なので量感も十分。

海苔波形っぽい邦楽系は今ひとつ。コンプを強くかけちゃったものは楽器やボーカルの音色のディテイルが潰れた感じのままなので音量を上げても隠れていた音が出てくるのではなく、単にうるさくなるだけ。ノイズフロアが上がるような感じで気持ち良くない。PMCもMOONもそれを聴きやすくするような色付けをしない。元々ソースの特徴を割とそのまま出してくる印象を持っていたが、それは変わらない。邦楽系でも楽器の少ない編成だとディテイルが潰れてない事が多いので、それは気持ちよく聴こえる。

高性能なのでついつい真剣に聴いてしまう、MOONとPMCの組み合わせ。

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タモ集成材のボードを木材屋さんに作ってもらいました。