Arancione Fenice’s diary

趣味、いろいろ。日常、いろいろ。

Hi-Fiだけがオーディオの楽しみではない

初めて買ったレコード2枚のうちの1枚。

中古のClearaudio Conceptをヤフオクで落札したのは良いが、聴くべきレコードを持ってなかった私は、会社帰りに閉店間際のディスクユニオンに寄って慌てて2枚のレコードを買って帰った。時間をかけて吟味することも出来ず、有名なビルエバンスってことで何も考えなかった。ジャケットにはMONO STEREOと印字してある。勝手にステレオだと思って買った。

実際に聴いてみると録音は古くて音が悪い。モノラルっぽい。Lo-fiだ。観客の拍手が所々で聞こえる。バーでの演奏だろうか。ジャケットにもレコードにも制作年代の印字はない。

レコードの、オーディオの黎明期の雰囲気に思いを馳せる。MOON 240iはLo-FiをLo-Fiとして再生してくれる。そこがいい。

CDやストリーミングの音ばかり聴いているとオーディオの楽しみは現代的なHi-Fi一辺倒の楽しみ方に囚われてしまうような気がする。レコードだからと言ってLo-Fiなわけではないが、この音源はLo-Fiだ。それでもレコードの、そしてLo-Fiな音源にも魅力がある事を気付かせてくれる。Lo-Fi Hiphopというジャンルも登場した。

その時代の空気を吸い込んできたジャケット