Arancione Fenice’s diary

趣味、いろいろ。日常、いろいろ。

邦楽と洋楽の音作りの違いをオーディオで確かめる

洋楽の方が音が良く聴こえてしまう。

オーディオセットをお持ちの方はこの二曲をぜひ聴いてみてもらいたいです。リンクはApple musicですけど、Amazon musicでもSpotifyでもいいのでこの二曲を比較してみてほしい。どちらも古い曲ですが。

まずはHuey Lewis & the Newsの「Back in time」。

先月か先々月にTVでBack to the Futureを放映していたのをきっかけにApple musicで聴いてみたら凄く良かった。あれ、こんなにいい曲だったっけ?って思いました。ボーカルと伴奏、両方とも良くてホーンセクションに痺れた。

次にこちらを。エレファントカシマシの「今宵の月のように」。

エレカシの歌は何というかサラリーマンがカラオケボックスで吠えて歌っているというイメージがあるんですが、それは偏見ですかね。

で、いかがでした?

音の違いを感じましたか?ドラム、ベース、ギター、ヴォーカル、キーボードやホーンセクションの音色に違いはありましたか?

Apple Musicでは楽曲のフォーマットはどちらもCDと同じロスレス、44.1khz/16bit。

ヒューイルイス(洋楽)の方が臨場感があって音の鮮度が良く、楽器の音色がイキイキと感じられませんでしたか?ドラムだけ、ギターだけとか一つの音に集中して比較すると分かりやすいかもしれません。

エレカシ(邦楽)のはボーカル、ドラム、ギターの音のディテイルが削られてリアル感を失った篭った音に聴こえませんでした?ヴォーカルは声音の違いなのかもしれないですけど。もっと音をはっきりと聴きたいとボリュームを上げていっても声音や楽器の音色の明瞭さが出てくるわけではなく、ただ煩くなるだけ。

個々の違いはあるので一般化はできないと思うんですが、邦楽と洋楽の音では概ねこのような傾向を感じるんです。ちゃんとしたオーディオを揃えて良い音を楽しもうとすると邦楽が物足りなくなっちゃうんです。これはハイレゾロスレス、ロッシーとかそうした話とは次元の違う話です。楽曲フォーマット云々よりもミキシング、マスタリングの出来の方がはるかに聴こえ方への影響が大きいんだと思います。

女性ボーカルなら、レディガガの「Born this way」とAdoの「うっせいわ」を比較してみてほしい。どちらも声量豊かな歌い方ですが、前者が鮮烈な音なのに対し、後者は篭って聴こえる。世界的な大御所と極東の若手シンガーなので製作費が違いすぎるのは確かでしょうけど、それだけではない音作りの考え方の違いを感じてしまいます。

で、結局何が言いたいのかというと邦楽をもっと良い音で聴きたいということ。好きな曲がいっぱいあるんだから!

雑誌SWITCHのオーディオ特集。村上春樹さんのインタビューが面白かったです。