Arancione Fenice’s diary

趣味、いろいろ。日常、いろいろ。

日曜日の夜にアイロン掛け

コロナが流行する前は日曜の夜はアイロンタイムだった。

段々オフィスへの出勤が要請されるようになってきた。職種によっては毎日オフィスに出勤を強いられた人たちはいたのだけど、彼らを守るために在宅勤務可能な人は出勤するな、彼らと接触するなと号令がかかって2年以上の間、ほとんどの勤務を在宅で実施。そんな状況も変わり、会社が社員に出勤を求め始めた。在宅勤務可能な社員に対しても週に何日かは出勤が要請されている。理由は定かではないが、在宅勤務にストレスを感じていた私としては往復の通勤退勤時間が掛かるとはいえちょっと嬉しい。オフィスにいると仕事の生産性が上がるのを実感する。オフィスにいて他の社員が働く風情を見ていると色んなアイデアが湧くのである。退勤時に寄り道したり外食したり、生活に変化を出せるのも楽しい。飲食店も深夜まで営業するようになったし。

出勤する時はかつて揃えたスーツとシャツを着る。シャツは一週間分の5枚を日曜の夜にアイロンを掛けることが多かった。その日々が徐々に再開されそうだ。ちょっと面倒ではあるけれど毎日出勤するわけではないので枚数も少なくて済む。

私はシャツをクリーニング屋さんに出さずに自分でアイロンを掛ける。クリーニング屋さんに出すと汚れはガッツリ落ちるのだが、ボタンが割れる事が多い。一番嫌なのが襟が縮むこと。接着芯のシャツだと何回か繰り返すと2センチくらい襟が縮んでしまう。接着じゃないフラシ芯のシャツだと変なシワがつくことがある。ノリなしで頼まないと厚紙のようなパリパリに仕上がってしまうので着心地が悪い。アイロンを掛ける前と後に襟をグッと引っ張って伸ばしてやると襟の縮みを防ぐ事ができるので自分ではそうしている。ノリは軽く利かすのが好みであるが、面倒なので自宅ではノリを使わなくなった。襟の形を長時間キープできないけど気にしない。

アイロン掛けのコツはシャツを上手くアイロン台に着せて右手でアイロンを握り、左手でアイロンを滑らせる先に平面を作ること。隅々まで完璧に平面に仕上げようとしないこと。襟と前立付近の目に見えるところは丁寧に仕上げて、上着を着てたら見えない所は多少シワが残ってもOKな気持ちでやっている。イタリアの高級シャツなんて肩から袖にかけて立体的にな裁断になっていて上手く平面を作れないなんて事もある。そんな時は適当に仕上げて諦める。

肩ヨークの部分はこうして平面を作る。