Arancione Fenice’s diary

趣味、いろいろ。日常、いろいろ。

久しぶりに生の楽器の音を聴いた

トランジェントがいい。

子供の小学校の音楽会に行ってきた。もちろん場所は学校の体育館で音楽ホールなんかではない。楽器はドラムセット、ピアノ、ピアニカ、アコーディオン、木琴、縦笛、タンバリンとか。演奏は間違えたりズレたりしているので普段AppleMusicで聴いている演奏とは次元が違うって、当たり前ですがね。一生懸命に演奏している生徒たちが微笑ましい。捻くれてない小学生だから雑念のない演奏。演者の目がイキイキと生命感に溢れていて、家族に聴いてもらえて見てもらえて嬉しそうなのが新鮮。Sing Sing Singを演奏して、Oh happy dayを英語で歌ってた。

私が小学生の時の音楽会ではラデッキー行進曲を演奏したっけ。授業で習っていたハーモニカ担当。下手っぴだったけれどね。ノリのいい曲で好きだった。ウィーンフィルニューイヤーコンサートで演奏される超有名な曲だと知ったのは大学生くらいになった時。メジャーどころのクラシックは教養として聴いておこうとせっせとCDを少しずつ買い集めた中に、この曲があった。

生の楽器の音を聴くのは何年ぶりだろうか。子供の就学前にディスニークラシックを有楽町で聴いた時以来かな。熱心にオーディオで音楽を聴くようになってからはまだ一度もコンサートとかには行ってなかったから、とても新鮮。オーディオとはどう違うだろうか。

ん、トランジェントがいい。まぁ生の楽器の音にトランジェントも何もないんだが、そう感じてしまった。ドラム、木琴、ピアノとか、いきなり最大音量が出てそこから徐々に減衰していく。生の楽器は本当にそういう音として聴こえる。でもオーディオはそうじゃない。無音から急激に音が立ち上がるように、連続関数的に滑らかな変動として聴こえるので、いきなり不連続に最大音量が出るのとはちょっと違う。アンプではAB級よりもD級の方が音の立ち上がりが鋭いので、その点では生の楽器に近いと思った。Simaudio MOON 240i(AB級)とTEAC AI-503(D級)とでは打楽器の音が生っぽく聴こえるのは後者。前者は比較すると音の立ち上がりがマイルドではあるけれど、立ち上がり方に品があって気持ち良さがあるから好きではある。高域の音色表現ではAB級に分がある感じなので総合的にはどちらも甲乙つけ難い。

AB級でもハイエンドでは、セパレートで300万くらい出せばD級なみのスピード感が出るのだろうか?Soulnote, Fundamentalはスピード感重視と聞いているので興味はあるけれど、高価過ぎる上に狭小住宅の我が家では設置場所にも困るから縁はなさそうだ。

それにしても生演奏はいいもんです。

D級は不人気だけれどスピード感は気持ちいいですよ