Arancione Fenice’s diary

趣味、いろいろ。日常、いろいろ。

ライチの香りがする白ワイン?Gewurztraminer

これってね、ライチの香りがするワインなんだよ。

近所の大衆的なスーパーで見かけたチリ産のGewurztraminer

ワインに興味が出てきたばかりの若い頃。職場の同期というかほぼ同じ時期に中途入社した同僚たちと、居酒屋ばかりではつまらないのでたまにはちゃんとしたレストランに行ってみようという事になって、イタリアンレストランを予約。健保組合直営のイタリアンレストランだと格安で楽しめるので皆で出かけた。着席して渡されたワインリストの白ワインのところにAlsace Gewurztramnerを見つけた。

Gewurztramner。カタカタ表記する時はゲヴュルツトラミネールと書かれる。綴りから察する通り、主にドイツで栽培されている葡萄の名前。この葡萄100%使って作られているワインではフランスのアルザス地方が有名。もちろん格付けワインのAOC。ライチみたいな香りがする。ワインのガイドブックでそんな説明書きを読んで興味が湧き、一度買って飲んだことがあった。本当にライチの香りが強くて驚いた。

そんな体験があったものだからワイン通を気取って自信満々に、これライチの香りがするワインなんだよって語っちゃって皆に勧めて注文してしまった。

テイスティングしてみると、ライチの香りはするけれど弱い。あんまり美味しくない。ちょっと変な微妙な味がする。かつて自分で買って飲んだのと随分違った。みんなも飲んでみて美味しいと思わなかったのか、微妙な顔をしている。ライチの香りもわずかだ。同じ葡萄の品種を使ってもグレードや作り手によって味は変わる。自信満々に知ったかぶりして皆に勧めた自分が恥ずかしくてカッコ悪かった。