Arancione Fenice’s diary

趣味、いろいろ。日常、いろいろ。

アンプをMOON 240iからTEAC AI-503に変えてみた

音の立ち上がりがはえぇ!

こういうの、トランジェントが良いと評するのだろう。とにかくスピーディに音が立ち上がるのでアタック音が気持ち良すぎる。その効果なのか音の輪郭がはっきりする。

スピーカーはSonus Faber Sonetto1。PMCと比較するとなんとなく反応がスローなのだが、AI-503との組み合わせでは結構シャープに反応してくれる。内田光子演奏モーツァルトのピアコン9番を聴いていたら速弾きの箇所では打鍵の明瞭さにMOON 240iとAI-503で結構差があると感じた。連続して打鍵した時の打鍵のタイミングのコントラストが後者の方が明確なのである。

その他、ジャズやらポップス系を聴いてもドラムの叩く感じ、ギターやベースの弦を弾く感じにリアリティがあって聴いていると段々と熱いものが込み上げてきて音楽に没頭してしまう。

ちょっと冷静になって音を分析してみると、線が太いというのか音の輪郭ははっきりしているが音の解像度、細かい音を分離して聴かせる能力はMOON 240iに劣る感じはする。AI-503は音が直線的に立ち上がり、MOON 240iはなんだか抑揚豊かな印象。どちらが原音に近いかは私にはわからない。

AI-503はICE Powerのモジュールを使ったD級アンプで音色にもD級っぽいサラリと乾いた感触があって、これを嫌う人は多いようだが私は結構好きだ。

トランジェント。誤解を恐れずに言えば私にとっては解像度よりも大切に思えてくる感じだ。

Soulnoteの設計者、加藤さんのFacebookの投稿を時々拝読するのだが、トランジェント、時間軸に対する音の出方の忠実度を兎にも角にも重視しているのがよく伝わってくる記事が多い。Soulnoteが気になってきた。気になっているだけで、買わないとは思うが。単機能主義で筐体デカいので狭い我が家には難しいからね。

オーディオ機器としての質感の良さが嬉しい